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「暑かったぁ」
「広大、広大、学校の先生が来てますよ、広大」
(まさかこの娘、誠二と寿美子の娘)
祖母は直感した。
「はーい」
祖母に起こされた。
「沢木菜々子です。ねぇプータローちゃん、高エネ研で働かない?」
「なにい、おっと、こんな所までお忙しい中、ヤンキー菜々ちゃん、ご苦労様、なんで?、契約社員?正社員?」
「勿論正社員、なななんと所長代理、最初から指監です」
「上司は、所長は」
「残念、あたしです」
「あー恐ろしや、ところで月額いくら?」
「基本77万8千円」
「休暇は?」
「有って無いようなもの」
「仕事の内容は?」
「言えない、途中で辞めたら危険かも」
「オッケーだったら何時から?」
「今から」
「忙し、仕方ね、ばあちゃん就職決まったから、行って来る」
「あっ、あいよ!」
祖母は驚き一言だけ、玄関で立ったままであった。
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