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広大は玄関に出て大きく深呼吸をした。黒の高級車とパトカー2台
菜々子は広大より2歳年上、昨年、広大は菜々子の講義を受けていた。
広大は経済、菜々子は物理、二人は過去を思い出していた様がうかがえる。
「マスコミ来てんじゃないの?所長は何処じゃ、所長を出せ、なんてね所長さん」
「これからは、あんたも呼ばれるよ。原発事故と同じ、先ずは後始末」
「落ち着いてるぅ、さすが元ヤン、大物」
バキッ、菜々子の右フックが広大の鼻を捕えた。その瞬間、広大の左パンチが菜々子のみぞおちに突き刺さった。
SPが二人を睨み付けると二人は落ち着いたようだった。
高級車に乗って事故現場に向かった。
広大は鼻血を拭いた。菜々子は、まだ腹部抑えたままであった。
「おいSP、この糞女何処かによろしく、マスコミは俺が対応する」
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