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古い校舎のような建物に入った。
「参与の松崎です。あなたが吉野広大さんですか?これを、会議室でテレビ局が待っています」
参与から事故の報告書を手渡された。目を通し教室程の会議室に入った。
広大はいきなり、
「申し訳ありませんでした」
と言うが早いか、会議用テーブルの前で土下座した。
参与含め4名も深々と頭を下げた。
広大は席に戻り淡々と事故の経過、陳謝、対応、今後対策、今後市民から出て来るであろう負傷者への対応を語った。
「はい」
記者の矢田が手を挙げた。
「名簿に貴方の名前が無いようですが」
「はい、急遽決まったものですから」
この時、矢田は高エネ研が何か隠していることを感じた。
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