そんな儀式で大丈夫か?(前編)

2/6
前へ
/67ページ
次へ
魔王城の一室で妙にソワソワし落ち着きの無い男が椅子に座って居た。 男の名はオーベル、この魔界を統べる魔王にして俺の父親だ。 「今日は10歳になったノエルの神託の日だ、考えただけでも緊張してしまう・・・ハァ」 私の時は確か『人間との戦争を終わらせろ』だったな。 あれはかなり苦労したぞ。 私の親父とも対立してしまったのだからな。 「今回は無茶な神託が降りなければよいのだが・・・」 そう一人呟き、またブツブツと言い始めるのだった。
/67ページ

最初のコメントを投稿しよう!

50人が本棚に入れています
本棚に追加