第一話 日溜まりの日々

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──6年2組 「…転校生?」 おうむ返しにスバルは聞き返した。 サラはうん、と頷く。 場所は変わって、教室。 スバル達の雑談はまだ続いていた。 「へー、この時期に転校生何て珍しいね。」 目を丸くしながらゆかり言った。 「その子、男?それとも女?」 「そこまで解んない」 スバルの質問に、サラは苦笑した。 「ねー、男の子だったらさ、その子凄くラッキーだよね」 ゆかりが笑いながら言った。 「何でさ?」 「だって…」 ──キーンコーン、カーンコーン… その時、始業ベルが校内に鳴り響いた。 「あ、時間」 「また、後でね」 そう言って、ゆかりとサラはスバルの席から離れていく。 と言っても、サラはスバルのすぐ前の席なので大差は無いが。
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