第一話 日溜まりの日々

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食事を終えて歯を磨き、部屋に戻ったスバルはお気に入りのピンクのパーカーを羽織り、赤いランドセルを背負った。 そのまま部屋を出て行こうとして振り返える。 「おっと、いけない…」 スバルは戸棚に置いてあるアクセサリースタンドに掛かっている、ペンダントを取って首に掛けた。 透明なクリスタルの付いた、シンプルな十字架のペンダントだ。 ある理由から、スバルはこのペンダントをとっても大事にし、出来るだけ肌身離さず付けていた。 目立たない様それを胸元にしまい、スバルは部屋を出た。 階段を降りた後、スバルは早足で玄関に向かった。 玄関には、先に支度を済ませた両親がいた。 高町家は両親が共働きなので、朝は家族揃って家を出る。 「行ってきますっ!」 「「行ってらっしゃい」」 通り過ぎ様に、元気良く挨拶を交わして、表へ飛び出す。 清々しい青空の下を、今日もスバルは元気に駆けていく。
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