5人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
食事を終えて歯を磨き、部屋に戻ったスバルはお気に入りのピンクのパーカーを羽織り、赤いランドセルを背負った。
そのまま部屋を出て行こうとして振り返える。
「おっと、いけない…」
スバルは戸棚に置いてあるアクセサリースタンドに掛かっている、ペンダントを取って首に掛けた。
透明なクリスタルの付いた、シンプルな十字架のペンダントだ。
ある理由から、スバルはこのペンダントをとっても大事にし、出来るだけ肌身離さず付けていた。
目立たない様それを胸元にしまい、スバルは部屋を出た。
階段を降りた後、スバルは早足で玄関に向かった。
玄関には、先に支度を済ませた両親がいた。
高町家は両親が共働きなので、朝は家族揃って家を出る。
「行ってきますっ!」
「「行ってらっしゃい」」
通り過ぎ様に、元気良く挨拶を交わして、表へ飛び出す。
清々しい青空の下を、今日もスバルは元気に駆けていく。
最初のコメントを投稿しよう!