第一話 日溜まりの日々

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「スーバルッ」 「おーい、スゥちゃーん」通学路を歩いているスバルの背に、不意に声が投げ掛けられた。 振り返ると、二人の少女が自分の方に駆け寄って来るのが見えた。 一人は、黒髪のショートカットの活発そうな印象を与える少女だった。 もう一人は短いツインテールを結んでいる。 ショートカットの子は立花 ゆかり。 ツインテールの子はサラ・アルファード・富山(とみやま) スバルのクラスメイトで、幼馴染みである。 「あ、おっはよー。ゆかり、サラ」 二人の姿を見つけ、スバルも嬉しそうに笑顔で手を振った。 「ねーね、聞いてよーすぅちゃーんっ」 いつもテンションの高いゆかりが、これでもかという程の満面の笑顔でスバルの方に寄って来た。 「どうした?ニヤニヤして。なんか良い事あった?」 若干押され気味に尋ねるスバル。 「なんか、街で格好いい人見掛けたらしいの」 後から来たサラが苦笑して説明した。 「へー…で、どんな人だったの?」 その手の話には興味の無いスバルだったが、どんな容姿の男性か、少し気にはなった。
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