1.ぷろろーぐぅ

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気がつけば、真っ白な空間。 「なんだ、ここ?そしてなんだあれ……」 俺の目の前には、白い髪に白い目(白目を剥いているようにしか見えない)で色素のない真っ白な肌の白いスーツを着た、全身白の男がいた。 ドヤ顔で……。 「何あれ、キモ……」 気がつくとその白い人は、俺の目の前にいて、ステッキで俺の額をぐりぐりとしていた。 正直払いのけたいが、俺は冷や汗を掻き、そいつの目をただ見つめることしか出来なかった。 「フフフ……、まあ私の目を見つめてられる時点で合格にしましょうか、普通は気絶してますからねぇ」 ステッキを額から離し、俺に顔を近づけて、笑顔を向けたあと白い人は口を開く。 「桜田志真(サクラダ シシン)、19歳無職、毎日、山田幸隆の写真を見つめながらうじうじしている、彼女いない歴年齢で童貞君で間違いないかな?」 「ま、間違いない、なんでそんなことをお前が知ってるんだ?」 俺がお前と言った瞬間に目がカッ!と開かれ、俺はまた動けなくなる、これが殺気というやつなんだろうか……怖すぎる。 「志真君、私はねぇ、神、神様なんだよ?だから神様って呼びなさい、ねぇ?」 「はい……」 夢だよな、神様が出てくるなんて変な夢だな、頬を抓ってみる。 「痛く……ない。やっぱり夢か」 「あのねぇ、君は魂の状態なんだから痛みも感じないの。わかる?志真君は死んだんだよ?心臓麻痺でね」 「心臓麻痺……、なあ、神様は、山田幸隆について知ってないか?さっき山田幸隆の写真を見つめながらって言ってたし、神様ならわかるだろう!あいつは天国にいけたんだよな?まさか、地獄じゃないよな?」
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