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そうして歩いていき、遂にこの青と白しかない場所に唯一ある巨大すぎる建造物の前までたどり着く。
「さてどうやって入るべきか」
とりあえず呟いてみる。
僕の悪い癖かも知れないな。
あぁ、めんどくさい。
3mはあろうこの両開きの扉は、押してもびくともしない。
これだから図体のでかい神族は嫌なんだ。
はぁ、とため息をこぼしながら、右手を前に出して手のひらを広げ、扉のほんの一部に手をあてる。
その瞬間、ダイナマイトを爆発させたような轟音と共に、一瞬で人一人分の穴を作り中へと入る。あまり強引にはしたくなかった、と考えながら50mほど歩くと、そこには3mちょいあるんじゃないかと思われる巨大な人型の生物が神々しい椅子に腰かけていた。
「やっときたか、 の子よ」
こちらを確認すると、思い腰をあげ近づいてくる。
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