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神族と考えている事が一緒とは、これほどまでに虫酸が走ることはない。
軽く吐き気を覚えるが、なんとかこらえひきつった笑顔で、
「大丈夫ですよ、その《 》は、僕が潰しますから」
一瞬、生物は、何言っているんだと?という顔を見せて、すぐにこちらを睨み付けながらさらに近づいてくる。
その距離約15cm。
「笑わせるな、貴様のような餓鬼に何ができる?たかが の力を受け継いでいるからと言って思い上がるな!」
鼓膜が破れるんじゃないかと心配になるほど怒鳴り散らしてきた。
その顔はまさに鬼の形相。
逆ギレもいいとこだ。
それにしても、たかがか。
よく言えるもんだ。
思い上がってるのはお前らさ。
まあこれから分かるだろう。
力に溺れた神様さん。
「五月蝿いですね。まあ大人しく見ててください、僕の壮大な計画をね」
自分を過信しすぎじゃないか、と思うくらいの自信を見せる。
これまでにないほどの、満面の笑みで。
「ふざけるな!」
鬼の形相をした神は手のひらをこちらに向けた瞬間、辺りを包む強烈な光を発した。
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