出逢いは唐突で激しく

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なんで急に告白されたのか意味がわからず焦っていた 別に嫌いだとか生理的にキモい男性なら、連日ご飯食べに行ったりはしないんだけど ほんと恋愛とか私には向いて無いんです… というか…今まで気にもしなかったし、もちろん友達として遊びに行ったりしてるうちに 『実は好き♥』 とか言われても 『あはは~冗談ばっかりぃ~(笑)』 真面目に言ってるとも思わなかったし、笑ってそう言うと大抵は 『…ん…まぁ…ぅ、うん…冗談やで』 『だよね~ってかさぁ今日行ったとこ楽しかったよね~』 爆発的に空気を変える女だと友達によく言われてたし、鈍感であろうが私の頭に恋愛の文字は欠片も無かった だけど彼はめげない上に直球ストレートで毎日来た 家には絶対に上げないし、毎晩車の中だけど、それから約3ヶ月毎晩彼の直球をバントでかわし、内野ゴロだから塁にも出れない そんな毎日だったけど、慣れって恐ろしいです 毎日顔を見てると、それが当たり前になって 毎日付き合ってくれと言われるのにも、ダメと言い続ける説明がしんどくなってきた だから私夫居るのよ 自分のこともままならないし、他の誰かのために何かとか出来ないし 男性不信なとこあるし ごにょごにょ…… 全部大声で 『大丈夫!俺とおったら幸せになれる!細かい事は気にすんな!ちぃが好きやねん!』 もうバントすら上手く出来ず、見送り三振のような強引さ 私…押しに弱いタイプだと軽く感じてましたが、…ん~…まぁいぃか…が発動しつつあった まるで睡眠学習かマインドコントロールみたいなもんです 別居中の夫と離婚しなきゃな… でないと浮気になるし、そんな事死んでも嫌だ 夫と同じになんかなるもんか そんな考えも頭をグルグルしてました そうして3ヶ月粘った彼に負けました まず付き合ってみるわ… かなり弱腰に呟くと、泣きそうな顔でハンドルにおでこをあて 『俺ほんまにこんなに好きやと思った事ないねん…だから頑張るから信じてな…』 そう言って安心したのか、シートにもたれると眠ってしまった どれほど根気よく寝る暇も惜しんで通ってくれたのか、寝顔を見ながら想像したら、起こすのが可哀想になって、朝まで寝顔を見てた
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