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まさか気付かないなんて…
『あまりの汚さに無理だと思って掃除しました。毎日この風呂場使ってるんだよね?』
『使ってるで!ほんまやわ!なんか綺麗になってるなぁ!ありがとさん!』
…毎日あの状態の風呂場でシャワーを浴びて、肺とか粘膜に支障は無いのだろうかと不安になる
それ程汚なかった
これもまた思ったんだけど、元カノはあの風呂場を使ってたの???
頭の中で元カノという人に戦慄が走ります
一応子供が居るらしいし、子育てに支障は無いのだろうか?
急に別れ話を持ち出して、なんとか別れた後も、モ○ゲーのプロフィールに足跡を残すらしい元カノ…
朝から来たはずが、外はもう薄暗いし、今考えるのが嫌になった
上辺だけ綺麗になった部屋を見回して、また胸やけがする
『夏だし暑いし…このカーペットも捨てるけど…文句ある?悪趣味すぎて気味が悪いのよ…』
黒地にピンクのハート模様にピンクのフリル
やっぱり元カノチョイスだったらしく、ちぃが嫌なもんは全部捨てていいと
多分そんな感じで、元カノが選んだ物を何も考えずに金出してたんだろうと思う
うず高く積まれたゴミの山はキッチンを半分占領し、やっと落ち着いてフックンと戯れたりできた
真っ白な猫で、呼ぶと可愛く返事をする♥
♂だというのに、やたら美声で高音質な鳴き声に、もうメロメロになってた時に腕を噛まれた
このフックンも元カノが公園で拾い、自分の家はペット禁止だからと無理矢理連れて来られたそうだ
彼の部屋も賃貸だからもちろんペット禁止
でもフックンに罪は無いし、今日だけでも自分がほんとは心狭い人間なんじゃないかと思うくらい、考えすぎたのだ
可愛いフックンは○ティッチみたいに捨てる訳にいかないしね
怒涛のような掃除は終わり、彼も疲れたのか、私の腿に顔を乗せて肌を触りながら微睡んでいた
ほんとにこの人でいいのか私???
現実的にはもう購入物件を探していくつか内覧しに行ったりもしていたし
彼は結婚に向けて猪突猛進な訳で、またいつもの癖が出る
…ん~…まぁいぃか…
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