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翌日、朝早くから職業紹介所に出向き職をさがしはじめた。
「どんな職をお探しですか?」
紹介所の女性職員が訊ねた。
「給料が良くて、今すぐ働ける所…」
彼女の条件を聞いて職員は眉間に皺をよせた。
「今すぐ職が必要なんです!」
彼女の勢いに慌てて募集リストをめくりはじめた。
パラリ、パラリ
職員がページを捲る。
「なかなか期待に添える求人がないわね」
パラリ…
「秘書の仕事があるわ!これは、どうかしら?」
求人条件をさしだした。
社長秘書募集
条件
見目麗しくなく、ボスに好意を抱かない
報酬
$○○○○○○、ー
破格の給与だった。
「でも、見目麗しくなくって…どう見てもあなた、美人だわ…」
彼女のブルーの瞳を見つめた。
「私、やります。見た目は何とかします!お願いです!」
「でも…本当に大丈夫?」
エミリーは、大きくうなずいた。
「髪は染めます!眼鏡をかけます!地味で冴えないように変装します!」
職員はニッコリ笑い、紹介状を記入し始めた。
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