決意と覚悟

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月side 「桜華さん、ありがとうございます。浴衣を貸してくれて…」 お風呂から上がった私は、桜華さんと一緒の部屋になった。 「別にいいわよ!!浴衣なんて減るもんじゃないし!!」 「…」 そう言って桜華さんは私の分の布団も出してくれた。ふと、何かを思い付いたのか、桜華さんは私の方を向く。 「ねぇ?その、桜華"さん"ってやめない?」 「え?」 「敬語とか…私、嫌いなの。慣れてないしね(笑)それに…月とは友達になりたいのよ」 「…友達ー…」 嬉しかった。向こうの世界では、そんな風に言ってくれる子なんていなかったからー… 「…ありがとう…っ!!これからよろしくね、桜華!!」 「えぇ、よろしく♪」 私達はお互いに微笑み合った。 「あ、そうそう。なんか、葉月が言ってたんだけど…明後日、月の歓迎会を開くらしいわよ」 「私の?」 「えぇ、酉の刻からやるって」 「酉の刻…」 そんなことを話ながら、私は眠りについた。 「月ー…貴女のこと、絶対守るからね…」 桜華が、呟いたのを知らずにー…長い1日が、終わろうとしていた… そんな中、一つの闇が… 動き始めていたー…
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