5.吸血鬼

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 直後、カードキーを渡され解散となり、先生はどこかへ行ってしまった。  そういや今日は一度も恐がられなかったな。  少しは男に慣れてきたのだろうか?  それとも余程大変なことがあったのか……  前者であることを願いたいね。 「では一度部屋に行くですか。  荷物がきちんと届いているか確認したいですし」 「ん、そだな」  腰をあげ、エレベーターへ。  多少余裕が出てきたので待っている間に周りの人達を目視すると、確かにうちの学園の生徒と先生しかいない。  お、安西さんと天羽さんがいる。  やっぱりお似合いだね。  傍から見れば恋人同士のようにしか見えない。  爆発しろ! 「あ」 「え」  乗ろうとしていたエレベーターから降りてきたのはセリ達だった。 「あ、リア先輩に皆さん。  ……ついでに月宮も」 「何か最近扱い酷くね!?」 「おや、セリ達はどこかへ行くのですか?」 「はい。  みんなで散策でもしようかと思いまして」  銀色の猫の後方を見やると男が2人いる。  ホモではないが、何か安心するな。  てか、茶髪でツンツン頭の方が俺を睨んでくるんだが。  一応先輩ですよ。
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