プロローグ

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「うわっ、強いな銀色の猫は。  セリだけじゃなくて、後の2人もランキング100位以内に入るじゃん」 「そうですね、灯香とは比べ物になりません」 「うっせ、うっせ」  非常に残念だが、ゴールデンウィークも終わり、本日はセリのクラス。1年C組のバトルロイヤルの日だ。  銀色の猫のメンバーも無事退院し、参加している。  ちなみに今は昼休み。場所は屋上。  嶋崎先生に変装している安西さんの計らいで、俺のスマホだけにバトルロイヤルの映像を配信してくれている。  隣には腰まである流麗な亜麻色の髪の美少女がいる。  名はリア・ロザリオ・サフィレンス。イギリスと日本のハーフだ。  西洋人形のような顔立ちにシミ1つ無い柔らかそうな白い肌。そしてブラウスの下から強調する大きな胸!  もう外見は最高だよ!  そして時々吹く風に乗り、オレンジのような甘酸っぱい柑橘系の香りが鼻をくすぐってくる。  現実じゃなくて、夢の中にいるみたいだ…… 「話は変わりますが、大丈夫なんですか?」 「なにが?」  首には俺がプレゼントしたネックレスがかけられている。  大事にしてくれてるようで良かった。
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