紅蓮狐火作品関係

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現場に行くといつも倒れてる 背中に突き刺さる包丁 道は血まみれ 通行人が見たら気絶するかもしれない 俺が落ち着いて 「今日のは干支(カンシ)が大変そうだ」と笑うと やつはうつ伏せのまま困ったように 苦笑をもらしてた 現場に行くとやつが必ず 死んだふりをしています 明日は何でグサリ刺されているのか 予想すらできない ある日は背中に矢が刺さっていたり どこにあったか 投げ手裏剣 銃痕が大量に付いていた時は さすがに死んだと思った 後片付けも結構大変で 道の血糊を片付けたり 銃痕あるまま事情聴取来るのは 勘弁してほしい 現場に行くとやつが必ず死んだふりをしています ちょっとホメると血糊増えるから できるだけスルーで 最初の頃は忙しくても あいつに会うだけで楽しかった 徹夜でクルマ当てもなく飛ばして 餌まき行ったりしたのに 独立直後新たな部下を持ち 仕事がとても楽しくなった たまに行くけどもうやつの囮は 考えていなかった 現場に行くとやつが必ず死んだふりをしてるのは あの頃の囮に戻りたいからか 僕には分からない 事務所行った俺を待ってる やつの顔を見ることが 僕ら二人の友の形ならば それはそれでありだろう 現場に行くとやつが必ず死んだふりをしています 今日はどんなやられ方しているのか 予想して向かうだけ (黄昏) 村雨から見た檜である。 檜は血のりで出血量をオーバーにしたり、早めに動かなくなったりで重傷はしても重体にならないようにはしているが、 それでもはたから見れば死人にしか見えない。 なお、餌まき=囮で変質者探しである。 我来「檜はカラオケに行くとこれの原曲をいつも歌うとか。」 ヌケ「…」 我来「あ、血まみれなのを見てヌケが気絶した。」 元亀「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。血糊は原曲にも出てくるからヌケは原曲でも気絶するはず。」
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