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私は横になっていた体を起こし、ベットから飛び降りた。
私の通う西工業高校は変な校則がある。
遅刻した者は男は坊主、女は黒髪にされてしまう。
その他の規律は緩いのに、何故だか遅刻に関しては厳しい。
とにかく、遅刻するわけにはいかないのだ。
「どうしたんだ?」
いきなり慌て始めた私を見て京さんが声をかけてきた。
「た、大変だよ!京さん!!」
「なんだよ!」
「ここどこ!?」
「・・・優、落ち着け」
呆れた表情を浮かべる京さん。
でも私はそれどころじゃない。
「ち、遅刻しちゃう!」
「遅刻?まだ大丈夫だろ」
「大丈夫じゃないよ!だってここから学校までどのくらいかかるかわからないんだもん!」
「だから落ち着け。ここから西工までは車で10分もあれば着くから、大丈夫だ」
「え?そうなの?」
案外学校から近かったという事に驚いた。
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