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「ねぇー!いつまで笑ってんの!」
「いやー、ほんとおもしれぇなとおもって」
いまだ爆笑し続ける渉に少しイラっとする。
「煙草!もう一本頂戴!」
「はいはい」
渉の手から箱とZIPPOが渡される。
「大丈夫だ」
「え?」
「俺がここで煙草吸ってんのはバレてる」
「えっ!?ちょっと・・ダメじゃん!!」
バレてるのに大丈夫って何言ってるの!?
渉の言葉の矛盾に混乱する。
「誰も何も言ってこねぇ。面倒なんだろ」
「面倒?」
「家の事」
「あ・・・」
渉が言う『家の事』とは、渉の家が極道だと言うことだろう。
だからといって先生がそんなんでいいのかって疑問に思う。
確かに渉の家は極道だけど、賢パパも淳ママも話せば普通の人だ。
でも世間の目は『ヤクザ』という一括りにされてしまうのかもしれない。
そう思うと悲しくなった。
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