エピソード3

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でも、車って・・・。 何か嫌な予感がする。 「おはよーさん!」 玄関から聞こえてきた大きな声。 この声は・・・。 「秀さん?」 「おう!優ちゃんおはよー!!」 私達のいるリビングにズカズカと入って来た秀さんは、朝からしっかりと黒スーツに身を包んでいた。 「秀、勝手に入って来るんじゃねぇよ」 「あぁ?なんだよ今更」 「優がいるんだ。少しは気を使えねぇのか」 秀さんの視線が私に移る。 そうジロジロと見られると恥ずかしいのだけど。 「別に裸でウロついてるわけじゃねぇんだからいいだろ?」 「優、支度してこい」 「う、うん!」 そうだ!こんなのんびりしている時間は無い。 リビングから離れ、荷物が置いてある部屋に行き、必要な道具を胸に抱えると洗面所へと場所を移した。 「よかった」 寝起きの姿を京さんと秀さんに見られた事を心配していたが、それほど酷い寝癖はついておらず少し安心した。
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