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部屋に入ったら、真夏だからかもわっとした空気が肌に当たってきた。
「あっちー…」
これだとうちわで扇いでも、涼しくはならないだろう。一先ず空気の入れ換えということで窓を全開にした。
吹き付ける風は温いけど、今はそれで十分だ。
「…。」
窓に手をかけて周りの景色を見てみる。かなり殺風景ではあるけれど、ここが俺に適していた。
明日は学校が始まる。それを考えて俺は準備をすることにした。
―何でよ…何で!―
「…!?」
準備をしようと部屋に行く途中に誰かの声が頭に響いた。
大人っぽくてどこか儚い声で誰かに抗議してるように聞こえる。
「…?」
声はすぐに聞こえなくなったけど、どこか懐かしく感じた。
「何だったんだ…?」
俺に関わりがある女友達なんていない。だからきっと聞き間違いに違いない。
気にしないようにして明日の準備をすることにした。
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