高校2年 春

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今の季節は春だ、そう春とは誰もが何かが始まるのではないかと期待してしまう。 しかし、そんな夢のようなことは起きることはないだろう。 「春休みもあと5日か……」 と、神太がつぶやいた。 「神太もしかしてまだ宿題おわってないのか!?(笑)」 遠藤がニヤニヤしながら言ってくる。 遠藤平次こいつは中学は違うものの、テニスの大会でしゃべったことがあるので仲がいい。 「あんな沢山の宿題終わるわけないやろ、お前終わったん!?」 「もちろんあと全部!」 「さすが!俺の期待に答えてくれるね~(笑)」 「集合~~!!」 俺たちの会話を遮るかのような部長の声が聞こえた。 「じゃあ、練習するか!」 そんなこんなで春休みの最終日、 高校2年のクラス発表が行われた。 神太は祈っていた、何をかというと 1年の時にクラスにいた嫌いな女子が、一緒なクラスにならないことおだ。 しかし祈りは神には届かずクラスにその女子がいた。 神太は女子全般が苦手だ。 面と向かってはなすなど、もってのほかだ。 そんな男子がこれからたった1人の女性を愛すことなど、考えもしなかった。
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