0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
今の季節は春だ、そう春とは誰もが何かが始まるのではないかと期待してしまう。
しかし、そんな夢のようなことは起きることはないだろう。
「春休みもあと5日か……」
と、神太がつぶやいた。
「神太もしかしてまだ宿題おわってないのか!?(笑)」
遠藤がニヤニヤしながら言ってくる。
遠藤平次こいつは中学は違うものの、テニスの大会でしゃべったことがあるので仲がいい。
「あんな沢山の宿題終わるわけないやろ、お前終わったん!?」
「もちろんあと全部!」
「さすが!俺の期待に答えてくれるね~(笑)」
「集合~~!!」
俺たちの会話を遮るかのような部長の声が聞こえた。
「じゃあ、練習するか!」
そんなこんなで春休みの最終日、
高校2年のクラス発表が行われた。
神太は祈っていた、何をかというと
1年の時にクラスにいた嫌いな女子が、一緒なクラスにならないことおだ。
しかし祈りは神には届かずクラスにその女子がいた。
神太は女子全般が苦手だ。
面と向かってはなすなど、もってのほかだ。
そんな男子がこれからたった1人の女性を愛すことなど、考えもしなかった。
最初のコメントを投稿しよう!