毎日。

4/4
前へ
/6ページ
次へ
二週間後。 潤さんは無事に退院した。 そして今、遊園地の園内に立っている。 「ほ、本当に二人きりですか?」 「ああ。もちろん、園内に侵入できる全ての出入り口を組の人間が監視してはいるが。」 それでも、僕たちが二人きりでいられる空間がここにある。 僕は感極まって潤さんに抱きついた。 子供っぽい行動ではあるが、僕は素直に感情を口には出せない。 「さ、行くか?」 差し出された手を握る。 僕たちの今日は、始まったばかり。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

260人が本棚に入れています
本棚に追加