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01★山賊に狙われた村
天界の神と魔界の神の間に造られた子供がおりました。
それは互いの世界では禁忌とされ忌み嫌われる存在でした。
誕生してから、幾年の月日が流れた。
いつもと変わらない日常、アークは山のように積み重ねられた本の中で寝ていた、そんな安らぎを邪魔するかのように、突然天界の使いから城へ来るよう申し渡された。
「神王様、お呼びですか?」
謁見の間に片膝を下ろし、事態を把握しようと顔を向ける。
「アーク来たか。呼んだのは他ではない、お主に頼みがある」
神王は神妙な顔つきで切り出した。
「地上で不穏な影が動いている。原因の元を探り解決して欲しい」
「仰せのままに」
ルークは立ち上がり踵を返し城を後にした。
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