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いつの間にか、朝食は終えられ、彼女が淹れてくれたコーヒーは、既に冷めていた。
それだけオレは悩んでいるのか……
小さなため息を吐いて、チラリと彼女を見る。彼女は、朝食の後片付けをとっくに終えて、持って来たらしい雑誌を読み始めていた。
どうしようかな。あー……オレって優柔不断だー……
彼女に告白する時も散々、「付き合って欲しい」のたった一言が言えなかったし。それで、彼女が痺れを切らして
「話って何!?何も無いなら帰るわ」
と、本気で帰りかけたのを見て、オレは慌てて、ようやく「付き合って欲しい」と言ったし、なぁ……。
後から彼女に、「仕事が終わって、直ぐに帰ろうとしている所で呼び止められた時点で、話の内容は解っていたけれど、30分も待たされたから、違うのかしら?って思ったわ」なんて、ため息を吐かれながら、オーケーをもらったのに。
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