その者、白面金毛九尾狐也!

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―……きろ― ……誰かが、私を呼び覚まそうとしている…? ―起きろ、白面金毛九尾の狐― 声に反応し、私は目を覚ます。 「……日ノ本の神々、か?私に何の用?」 目映き光の中にいたのは、この国の神々。 どうやら殺生石の中に入り込み、私を起こしたようだ。 『…我らの声を聞いて、嫌味の一つも漏らさぬか?』 「………そうね、敢えて嫌味を言うなら…『せっかく静かに眠っていたのに…不粋な神め』かな?それか『わざわざ私のこの様でも笑いに来たのか?』だな」 『ハハハ、そなたらしい』 ……全く、殺生石の毒霧さえも封じられた今では、私を危険視する必要などないだろうに… 日ノ本の神は変わっている…
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