第一話

4/8
前へ
/30ページ
次へ
僕はそんなスパイダーの事を忘れてしまう位、種類豊富なキノコをとることで頭がいっぱいになってしまっていた。 そうしてどれくらい進んだのか確認しようと後ろを向くと、今まで一本道のように進んで来たが、かなり道が複雑に別れている事に気がつく。 そこで僕は気づいてしまったのだ。 この洞窟はダンジョンなのだと。 そう考えると急に怖くなってくるが、今まで道の事など考えもせず進んで来てしまった。 当然来た道など覚えていない。 このまま迷子のまま何もなく帰れるとも思えないし、困ったものだ。 そうして立ち止まっていた時の事だ。 僕の首すじにチクリと痛みがはしった。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

183人が本棚に入れています
本棚に追加