第二話

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そうして本を読んでいる間、ダンジョンへの侵入者を知らせるアラームが俺の頭の中で鳴り響く。 ダンジョン入口を視界に映すと、どうやら森に遊びにきた子供のようだった。 これでは王の間には来れないし、来ても返り討ちだ。 俺は読書を再開する。 その後も何回もアラームが鳴ったが、全て子供や一般男性で、王の間に来る事なくポイントになって貰った。 なんだか最初の時と比べて入口辺りで侵入者の反応が消える事が多くなってきた。 調べてみると、第一階層のモンスターが、入口付近にエサが来る事を憶えたようで、どうやらスパイダーの群れが入口で出待ちしているようだ。 ちらほらと体色の変化しているスパイダーがいるように見える。 赤黒いものや緑色のもの、はたまた茶色いものまで数々だ。
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