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だが、突然大きな白い狼がキアラに襲いかかる。
ブルネク「キアラ様危ない!」
ブルネクがキアラの前に出てキアラを庇い背中に傷を負い
ブルネク「クッ……邪魔だ!」
ブルネクは、剣を抜き襲いかかってきた狼を切り捨てる。
キアラ「ブルネク大丈夫?」
ブルネク「ええ、このくらい大丈夫です。キアラ様、早く結界の外に参りましょう」
ブルネクはキアラを急かしながら言う。実際は傷口から大量の血を流しながらも…
数十分後…
数キロほど走り結界の範囲から出てブルネクは剣で地面の雪を払い懐から幾何学模様の魔法陣が縫い付けられた布を取り出し地面にひく。
ブルネク「さあ、キアラ様この陣の上に…」
キアラ「ブルネクはどうするの、ちゃんとブルネクも来るよね?」
ブルネク「ええ、もちろんですとも……私はキアラ様のための教育係。まだ教えることが残っておりますから……では、転移させますっ」
ブルネクが魔法陣に魔力を流すと魔法陣が光を放ちキアラを包んでいくが…
ブルネク「ガハッ…お前は……」
ブルネクは後ろから剣で貫かれていた。
???「見つけたぜ、あと少しだったな教育係さんよ~」
ブルネク「まだだ…ハァァァァァァァァ!」
ブルネクは魔法陣に魔力を送り続けて魔法陣を発動させる。
ブルネク「『転移』」
キアラは光に包まれて何処かに消えた。
???「ホ~、刺されたまま発動させるなんてすげーじゃねーか。だがな、お前はオレの力を知らねーよな。まあ、死ね」
???は、刺していた剣を抜き、次は心臓を後ろから貫く。
ブルネク(ここまで、か……申し訳ありませんキアラ様……嗚呼、最後にもう一度だけ会いたかったよ…リー……)
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