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-レオンハート領-北の森の近くの平原
光を放つと男の子をおんぶしたクレアが現れる。
クレア「依頼はどうすれば良いのかしら?もう終わりよね…それよりもこの子ね。やっぱり可愛いわね?女の子にも見えるけれど男の子よね~」
クレアは、綺麗な黒髪を撫でながら顔をキアラに近づける。
キア「うぅ……ここは…うわっ?お姉さん誰ですか?」
言語が違った所為で何を言ってるか分からなかったけど顔が近かったから驚いたみたいね。
それに、なんとなくどこかが変な感じがする。ん~、多分、瞳の色だと思う……宝石の様な大きな赤紫の瞳、長い髪に隠れていたから気づかなかったのかな……でも、赤紫の瞳ってあの国の…
クレ「あー、ごめんね。言葉分かる?」
多分、分からないだろうけど一応きいておく。
キア「分かりますし、少しは話せます。」
……はっ…驚きで固まっちゃった。この歳で2カ国語話せるのね…
「じゃあ…私はクレアね。君は?」
「僕はキアラ・リリノ・ドラグネールです。よろしくお願いします」
ふ、普通の7、8歳児よりもこの子の方が外国語のはずなのに上手く話せてるよ!少しカクカクしてるけどwおっと、除草剤、除草剤~
答えは予想出来るけど訊いてみる。
クレ「訊かれたら困るかもしれないけど、キアラ君はこの国の人じゃ無いよね?」
速攻で訊いてみる。速攻あるのみ~ってね!
キアラ「ええ、僕はこの国の人間じゃありません。フェルグランド皇国と言えば分かりますか?」
やっぱりフェルグランド皇国の皇子様…この子7、8歳にしか見えないのにこの物腰、それなりの教育を受けたに違いないわ。
クレ「ええ、分かるけれど…どうしてこの国に?」
キア「その…言わないでいいですか?」
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