過去の出来事

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クレ「えっ…どういうこと、なんであの国が滅びるのよ。だってあの国には龍人族が、あの戦闘においては最高に位置ずけられる龍族がいるのに滅びるはずないわ!」 龍人族はその強靭な肉体と格別した魔力と魔力の質を持つ種族である。だが人口は少ない。確か人口は150人とかなり少ない。でもたった1人で人間500人と渡り合えるほどの強さを持つ。 キア「いえ、もう龍人族は滅びたと思います。だって…戦えなかったからです。」 クレ「戦えなかったってどういうこと?」 キア「それは、魔法が使えなかったからです。龍人族は魔法がないと戦うことがほとんど出来ませんから。だから魔王は対龍人族用魔法無効果結界を創り出したみたいなんです。だから戦えなかったんです。」 冷静に冷静に…もし、その結界が人間用に創られたら…それに魔王が動き始めたようね。 クレ「そうなの…じゃあ、あと二つ。あのクレーターはキアラ君がやったの?」 キア「多分そうですが、僕には魔力なんてないのにどうやって……」 クレ「えっ、君には魔力があるわよ。多分、封印されていた魔力が何かの拍子に解けて解放されたと思うわ。関係ありそうな事はなかった?一つは、国の事よね?」 キア「いえ、国の事はどうでもいいんです。女帝である母が嫌いでしたから。それに一人を除いてみんな僕のことを分かってくれる人は居なかったし…だから国がきっかけって訳では無いと思います。」
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