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「…寒……」 店を出ると、12月らしい木枯らしがビュッ、と吹いて 俺は寒さのあまりコートの襟を寄せて駅の方へ歩き出す。 あと数分で駅、というところで ヒールの足音が近づいてくるのが耳に入った。 カッカッカッ……………… 「佐川さん!」
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