冬でも夏でも

予測不可能

ガチャリとドアノブを開け
家に着くなり俺は靴を脱ぐのもそこそこにソファーに倒れこむ。

――今日は疲れた……

あれから一軒目の取引先に無事間に合い、
中村さんとの打ち合わせも突っ込んだ話は次回　ということになり、
またタクシーに飛び乗って二件目の取引先に着いたのが、約束時間の１３分遅れ。

通された部屋に入るとすぐ、遅れたことをお詫びして頭を下げた。

顔を上げて山下を見ると、
山下は顔が引きつっていたが何とかさわりだけでも無事こなしたようで、
カスガリファインからの大きな苦情はなかった。