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「 はぁ…… 」
思わずため息が漏れる。
午後は午後でなんだかんだと忙しく、一息つく間もなかった。
顔に腕を当て、目を覆って倒れこんでいた俺は、
ふと思い出した。
――あの後彼女はどうなった?
急にタクシーを横取りした事実を思い出し、今更になって迷惑をかけた事に後悔する。
「ヤバい…」
(明日は必ず駅で会って、彼女に謝らないと……)
「あー……」
目を覆ったまま、大きいため息のような声を吐き出し
俺は考えるのをやめて、瞼を閉じた。
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