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(……さっき、 何て言ってた?)
電車が揺れるたび誰かに体をぶつけながら考える。
(休日に付き合っ欲しいって… 言った?)
何故そんな事を口にしたのか…考えてもわからない。
「 あの 」
今まで うつむいていた彼女は下を向いたまま
真横の俺にしか聞こえないくらいの声でで口を開いた。
「さっきの話ですが…
私、前にお話ししましたが女子校育ちで…
男友達が居なくて……
憧れなんです。 その… 出かけてみるのが……」
突然打ち明けられた言葉に、
俺は彼女のつむじを見ながらただただ耳を傾ける。
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