夢をみさせて
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「―――――」 俺が口を開こうとしたと同時に到着を知らせるアナウンスが流れ 彼女は顔を上げた。 顔を上げるなり、すぐ真横で彼女のつむじを見ていた俺と目が合い、 慌てて視線を彷徨わせる。 そんな姿が少し可笑しかった。 駅に到着し、ドアから一気に人が溢れる波にのまれに改札を出た。 改札を出ると後ろを振り返り、 人波に紛れて数歩後ろにいる柏原さんに声を掛ける。
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