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マジか…
マジなのか…?
彼女の予想外の提案に内心俺の方が衝撃だった。
彼女が歩いて行った方向を、半ば放心して見送る。
まさに今した約束なのに
どこか現実離れしているような感覚。
「…マジか… 」
最後は自覚はなかったが、
口から出た言葉に薄く笑みを浮かべて歩き出す。
こんなふわっとした落ち着かない気持ちは、なんなのか
いつまでもふわふわとしてられるくらい時間はない。
遅刻ではないがそろそろ急がないとマズい。
(ちょっと急がないとな)
落ち着かない気持ちのまま、俺は鞄を脇に挟んで駆け出した。
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