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(全く…!あいつには後で……ん?)
ブツブツと悪態を付きながらも退却の為に飛び立とうとしたシアは、足に違和感を感じて自らの足に目を向けてみた。
そこにはいつから居たのか鉄の棒で必死にシアの足を叩いている1人の少女が居た。
足の甲殻は他の部位に比べれば小さく、頑丈さはあまり無い。だがそれは竜である自分達にとっては、というだけであって人間にとっては足の甲殻さえ鉄より堅い。
それを知らない訳はないだろに少女は何度弾き返されても再び鉄の棒を振るってくる。
シアにとっては叩かれている感覚があるだけで、別に痛い訳では無かった。……だが、いくら何でも叩かれ続ければ痛みは無いまでもストレスは溜まっていく。
シアは自分でも気付かない内にその少女を手に取っていた。
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