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シア達が城壁に向かって突撃していると、城壁の左手が一瞬光った。それを認識した次の瞬間、目の前に整然と並んでいた大砲の列は仲良く次々と爆発していった。
「よし、行くぞ!」
キリカの成果を見届けたシアは、一気に高度を上げつつ街の中に突入していった。
暫くほぼ垂直に上昇していたシア達は、街一番の高さの建物を越えたところで止まり、翼を羽ばたかせながらホバリングを始めた。
その後ろからワンテンポ遅れてキリカが到着し、同じようにホバリングを始めた。
「相変わらず早いな、キリカ。」
「うん。僕の自慢だからね。」
「自慢はいいけど早く散開するべきじゃない?」
「そうだな。キリカは南、クアラは北、ヤンは西、俺は東だ。そして最後に全員で中央だ。分かったな?……散開!」
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