4体の騎士(ナイト)

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この街、シストビアは人間の街でもかなりの大きさを誇る。 シアは広大な街の中でも居住区となっている東地区の遥か上空に来ていた。 「とりあえず人間の命は出来るだけ取らないようにしないとな……。」 今回の目的は人間に対して恐怖を与えることだけだ。無意味に命を奪えば確実に人間達の怒りに油を注ぐ。戦争になるだろう。……それだけは避けなければならない。 「……よし、ならこれしかないな!」 意を決したシアは、ホバリングの為に羽ばたかせていた翼を畳むと、重力に身を任せ、風を裂く矢の如く目の前の建物に向かっていった。
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