尾崎こはく

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『尾崎か? お前今何処で何してんだ?』  耳の中に仕込まれたイヤホン型の通信機器から聞き慣れたハスキーボイスが聴こえる。  尾崎こはく。  俺の名前だ。 「……今は地球っすけど」  溜め息混じりに俺は、自分が勤める情報屋の店長に答えた。 『お前が地球に? 珍しいな』  電話の向こうでハスキーボイスが驚いてみせた。 「一応地球出身なんで」
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