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「エリスさん、この赤いのが尾崎こはくです」
そう言って店長の巨大な手が俺の赤髪をくしゃくしゃにした。
「エリスさん、少し若すぎるんじゃないですか?」
俺を襲った男がエリスと呼ばれる依頼人に向かって言った。
「要望は確か戦闘向きの情報屋でしたよね?」
店長は俺の頭に乗せた手をどかさずに聞いた。
「ええ」
エリスと呼ばれる依頼人からは単純な返事が返ってきた。
「こいつは少しばかり生意気だが腕はたつし、わけーのに立派な情報屋だ。気にくわないなら他を当たってくれ」
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