尾崎こはく

10/21
前へ
/388ページ
次へ
 そう言って店長はまた俺の髪をくしゃくしゃにした。 「エリスさんどうします?」  俺を襲った男はまたエリスと呼ばれる依頼人に向かって言った。  エリスと呼ばれる依頼人は少し返答に困っているようで黙り込んでいた。  ……仕方がない。 「なーあんた」  俺は俺を襲った男に言った。 「なんだ?」  俺を襲った男は俺の方を向いた。 「あんた機械だろ?」  エリスと呼ばれる依頼人と俺を襲った男が少しばかり動揺したのを感じた。  店長は俺の頭を軽く揺すって手を離した。  店長は初めからわかってたみたいだ。
/388ページ

最初のコメントを投稿しよう!

118人が本棚に入れています
本棚に追加