りゆう

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奈々をベッドの上に下ろす 「もう。強引なんだからー。…やさしくしてね?」 「ふざけてないでさっさと寝ろ。今日は寒いから、そこ貸してやる。」 「ふーん、そういう事だったの。でもねー。こんなおっさん臭いとこで寝れないよー。」 「おっさんじゃねえよ。まだ20代だ。」 「じゃあ、こんな男臭いとこで寝れないー。」 そんなに臭いか? 少しショックだった というか、男臭いってなんだよ ふと気付くと、奈々は文句を言っていたにも係わらず、もう寝息を立てていた まともな会話が成立していた……かは微妙な所だが、会話がある程度続いていた所をみると、やはりずっと眠たかったのだろう いつもなら不機嫌そうに2、3語反応するだけだ 「寝てる顔は可愛いんだけどな。」 そう言って俺は部屋を出た
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