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その時の俺は何と言い訳を考えていたのだろう
確か、失踪した知り合いに似ていたから、親戚かと思った
だったか?
言い訳というか、理由そのものだった訳だが
しかし、その言い訳も結局は使う事も無かったのだが
何故なら、少女は俺を見て
「たっくん。」
そう言ったからだ
それからというもの
何故か奈々は、俺の家に住み着いている
俺は少し老け顔をしている
と、よく言われるから、もしかしたら親子の様に見えているかもしれない
見えなかったら警察沙汰になってしまうから、近所の目には気をつけているのだが
しかし、奈々自身は、そんな俺の気持ちを知ってか知らずか
適当な時間に外に出てみたり、また夜遅くになってから家に戻ったりと、自由に過ごしている
外で何をしていたかを知ったのは、それから半年程経ってから
今日は、そのあたりの話でもしようか
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