りゆう

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その日は、雪が降り積もる様な寒い日だった 夕方 家に帰ると、珍しく奈々が待って居た いや、待っては居なかった ソファーで寝ていた 「おい、そんな所で寝てると風邪ひくぞ。」 「……ん?」 「風邪ひくぞって。」 「ああ、うん。大丈夫。風邪はひかないから。」 「いや、大丈夫じゃねえだろ?ちゃんと布団で寝ろ。」 「んもぉ。煩いなー。じゃあ。ん。」 ん と言いながら両手を俺の方に突き出した 「えー。」 「ん!」 ん と言って(?)聞かない奈々を仕方無く抱き上げ、寝室へ向かう お姫様抱っこだ 「なんで居候のお前がこんなに偉そうなんだよ。」 「別にどうだって良いでしょ。ちょっと。そっちはあんたの寝室でしょ。こら、戻りなさい。」 「煩い。黙れ。」 「こらー。何する気よー。」 そう言いながら俺の頬を引っ張る 痛い
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