序章

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「あーあ彼氏欲しいなー」 もう直ぐクリスマス。 誰もがそんな事を思う季節は寒い。 だからこそ暖かいものに包まれたくなるものなのか。 そんな事を考えながらふと横を見ると 「うーん、どの服にしようー」 真優香だ。最近好きだった人と付き合い始め、なんとなく気分が落ちる。 「いーよね、あんたは」 「んー?」 「はぁ…まぁいーや」 こんなやりとりのなか真優香の最寄りの駅に着く。 「ばいばいー真優香」 「またねー美沙都」 一人揺られる電車のなかは少し淋しい気がするのは気のせいなのか。 この季節は人を淋しくする。 私もそう。
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