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それから私と聡子は帰り支度をして会社を出た。
駅に向かって歩く中、聡子が面白くなさそうに言う。
「真美って罪な女~」
「ええ?」
「…課長の気持ち分かっててやってるんでしょ?」
「・・・」
言葉に詰まる。
実際、高校の時に私は先輩…課長に付き合わないかと言われたこともあった。
だけど、私は逃げた。
学校で出会いそうになると違う方向へ行き、部活の帰りも被らないように遅く帰ったり早く帰ったり。
避けに避けて来たのに、この会社に入社してビックリ。
数年を経て再会したのだ。
課長は過去の事は忘れたようで、昔と変わらない態度で私に接してきた。
だから、私も以前と同じように話をすることが出来た。
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