はじめに。

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「…昔の事だよ」 「ふぅ~ん」 聡子は納得がいってない返事をする。 「ま、いいけどね。明日、よろしくね~」 「え、やっぱ行かないとダメ?」 「ダメ!」 そう言うと電車の方向が反対なので聡子はICカードを改札にかざして颯爽と去って行った。 「手強い…」 聡子のように、いかにも女の子~って感じで男が「守ってあげたい」と思うような女子ほど芯がしっかりしていてキツイこともさらっと言ったりする。 逆に、私は… はぁ、と小さく口からため息が出た。
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