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創蘭学園の、新たな一年が始まった。
人で賑わうクラス表の前で、自分のクラスの確認をしている生徒の背後から青年が割り込んできた。
「あー、悪い!ちょっと通してくれ!」
生徒等が振り向く。
声の主は、筋肉のついた体つきの茶髪の青年だった。
制服を見る限り、高等部。青年は、新入生ではない。三年生だ。
「さて、俺のクラスは、っと……」
青年が目をやっているのは三年の欄。
その青年はクラス表の前までいき、指でなぞりながら確認している。
青年の指が止まった。
『ライン・ルーツ』
青年はクラスを確認して振り向き、集まっていた新入生に激突する。
青年は体格がいいので、生徒が少しよろけた。
「おっと、悪いな新入生!創蘭学園高等部にようこそ!楽しめよ!」
そう言って青年……ラインは、再び人込みを掻き分けて物凄い勢いで去っていった。
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